写真屋@吉田ブログ

写真に喝!

【止まらない汽車】I

イメージ 1

動物は継続して撮影していますが、暫し筆休めを
します。プロフィール欄にも書いてありますが、
自分が影響を受けた写真家・宝田久人氏の写真集
(複写)を掲載してコメントをつけます。今更なが
らですが、宝田久人氏の個展を聞かなくなったナ
~とグーグル検索で昨年12月に亡くなっていた事
を知りました。しかも坂本さんのブログとは。
自分も`Top Angle`に載せてください。未だ写真
をやめていません。カヤックの三留さんや小川さ
んはご健在でしょうか。時の流れを感じます。
宝田先生とはじめてお会いしたのは、高2の時、
母校・旧駒場校舎の理科室。茶色の帽子と茶色の
革ジャン+ヒゲでした。早速、ライブラリーへ預
ける(予定)ポジフィルムの映写会が始まった。
雑誌のロケは別の日、横浜三渓園→港の見える
丘公園→山下公園(氷川丸)で解散となりました。
とにかく面白いオジサン・・という印象でした。
「千年の樹」までの間は名前を聞くことが激減し
ました。フィルム時代が終わったからでしょう
か。確かカメラはキヤノンF1だったと思います。
車はジャガーに乗っていたのが印象的でした。
写真家になると`ガイシャ`に乗れるのかと思った
ものです。表紙の写真は国道を並走する車と車が
すれ違う瞬間に太陽光が重なった1枚ですかね。
推測ですが、絞りはf16か22、Tri-X、右端中央に
ガードレールが写っているので`多重露光`かも知
れません。自身も(電車で)移動しながら柵の線が
繋がる事を意識してシャッターを切ったのでは?
正に`荒削り`という言葉がピッタリの作品です。
昭和46年6月に発刊です。もう40年以上も前。
写真集には永 六輔氏の発刊によせても掲載。
商業写真(つまらなさ)の対極にあったが、宝田先
生は食う写真と作品は分けて考えていたようだ。
しかし、後日食う写真が『写真集』で世に残り、
作品で食えなかったのは皮肉な結末と感じる。

カメラ:Nikon 1 V3
レンズ:1 NIKKOR 32mmF1.2
撮影日:2014,9/3-